食べきれない大根 保存のコツ

左:凍り大根 右:大根の茎の塩もみ。 撮影:鈴木誠一
おいしくて、安価で、栄養たっぷり。三拍子そろった冬野菜の王様のひとつ、大根。京都・祇園(ぎおん)の割烹(かっぽう)主人、佐々木 浩(ささき・ひろし)さんに、大根の保存のコツを教えてもらいました。

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大根はね、部位によって味わいが違うんですよ。上のほうが甘くて、下にいくほど辛くなる。大根が主役になる料理には上のほうを、すりおろしてあんにするときは下のほう、なんて部位別においしい食べ方を知っておくと、たっぷり食べられると思います。あと、大根の下ゆではとっても大切。大根特有のにおいをとると、グンとおいしくなります。
それでも食べきれない大根は、冷凍するのがおすすめ。また、大根の茎も忘れちゃいけません。これも保存しておくと便利なので、ぜひ試してみてほしいですね。

■保存のコツ1 凍り大根

大根を食べやすく切り、バットなどに並べてそのまま3日間ほど冷凍します。冷凍庫の中で適度に水分が抜けるだけでなく、冷凍するときに繊維が壊れるので、味がよくしみ、煮物に向いた“凍り大根”に。保存袋に入れてさらに3〜4日間冷凍保存できます。使うときは凍ったまま煮汁に入れてください

■保存のコツ2 大根の茎の塩もみ

栄養豊富な大根の茎も、余さず使いたいもの。刻んで塩でもみ、水けを絞って保存袋に入れておくと3日間ほど保存できます。ほかの大根料理のついでにこうして下ごしらえしておくだけで、焼き飯、お茶漬けなどに使えて便利ですよ。
■『NHKきょうの料理』2015年2月号より

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