アネモネとラナンキュラス、室内で育てるとこんなにお得!

左/100年以上前に登場したアネモネの品種、セント・ブリジッド 撮影:JBP 右/タネから育てる、ラナンキュラス独特の覆輪系品種、アヤバイカラー 撮影:伊藤善規
鮮やかな花色が魅力のアネモネ、花弁の重ねが多く、ふっくらとした花形が美しいラナンキュラス。冬から流通する開花株を入手してひと足早く、部屋に春を呼び込みましょう。園芸研究家の渡部哲次(わたべ・てつじ)さんに、寒い季節の育て方のポイントを教えてもらいました・

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アネモネとラナンキュラスは、どちらも地中海沿岸を原産地とするキンポウゲ科の植物です。日当たりがよく、夏は高温乾燥、冬は温暖湿潤な場所に自生。夏は休眠状態で、秋に降水量が多くなり、気温が下がると生育を始めます。さらに最低気温が10℃を下回り、落葉の季節を迎えるころから旺盛に育つようになります。
花は鉢植えや切り花で楽しまれ、冬から春にかけて開花株が流通するほか、秋には球根も販売されます。

■室内で育てるとこんなにお得!

アネモネもラナンキュラスも、最低気温5〜10℃で最もよく育ちます。戸外ではこれを下回るため、冬は次の花が咲きません。春に暖かくなると咲き始めますが、日本ではすぐ気温が上がり、休眠状態となります。つまり、本来よりも短い期間で開花、生育が終わってしまうのです。
室内では生育適温の10〜15℃を保ちやすく、一つ一つの花がゆっくり大きく咲き、小さな蕾まで咲かせることができるため、長い期間、次々と咲く花を楽しめます。また、花弁の薄いラナンキュラスも、雨で傷む心配がなく美しい花を堪能できます。
■『NHK趣味の園芸』2015年2月号より

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