小さな家庭菜園でも耕うん機が役立つ理由とは?

菜園を耕す作業はとても重労働。時間もかかります。でも、耕うん機があれば、そんな大変な作業も楽に、時間をかけずにできるのです。土の状態も見違えるほどよくなって、一度使ったら、もう手放せなくなること間違いなし。小さな家庭菜園でも耕うん機が役立つ理由を、恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんが解説します。

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家庭菜園で最も大変な作業は、スコップやクワで土を耕すことではないでしょうか。ちょっと野菜作りをしたことがある人ならわかると思いますが、2〜3坪の小さな菜園でもとにかく重労働です。しかも土を耕すという作業は、一度やれば終わりではありません。基本的には、タネまきや植えつけのたびに堆肥(たいひ)をすき込んだり、土をやわらかくしたりするためにやることで、年に数回は行います。そのキツイ作業を軽減してくれるのが耕うん機なのです。
「え!? 耕うん機って農家が使う機械でしょ」などと思ってはいけません。最近は、家庭菜園向けの軽くて、女性や高齢者にも扱いやすい耕うん機が各社からいろいろラインナップされているのです。
「いや、でもうちの菜園は狭いから、ちょっとがんばればクワで耕せるし……」と考える人もいるでしょう。確かに、庭先の限られたスペースの菜園でしたらクワでも十分耕せるかもしれません。しかし、耕うん機を使うのは菜園が広いからという理由だけではないのです。耕うん機の独特の形状をした爪が回転しながら土を細かく砕いて、かき回してくれるので、手作業ではとてもできないような、フカフカの土になるのです。堆肥や肥料もまんべんなくすき込めます。
耕うん機を利用することで、野菜作りはもっと楽しくなります。
※テキスト『趣味の園芸 やさいの時間』2015年1月号では自分にぴったりの耕うん機の選び方や使い方を詳しく紹介しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年1月号より

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