プリムラで一足早く春を呼ぼう!

奥から時計回りに、プリムラ・オブコニカ「タッチ・ミー」シリーズ、プリムラ・ポリアンサ「アプリ」シリーズ、プリムラ・マラコイデス「古都さくら」シリーズ。撮影:牧 稔人
早春にほかの草花に先駆けて、温かみのある花を咲かせるプリムラ。長く、たくさん咲かせて、ひと足早い春を満喫しましょう。園芸研究家の小笠原誓(おがさわら・せい)さんにプリムラの特徴を聞きました。

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■バラエティ豊富な春を告げる花

プリムラの語源primus は、「最初」を意味し、春にほかの花に先駆けて咲くことから名づけられました。春を告げる花として、早春の花壇やコンテナに欠かせない植物です。
主に北半球の温帯から亜寒帯に500 種以上の原種が分布しており、一部が園芸的に利用されています。園芸種も含めて、その原産地からアジア系とヨーロッパ系とに大きく分けられます。
今回は、生産量が多く、よく流通している、育てやすい種類を中心に紹介しましょう。
こうした種類は、近年、品種改良が進み、花形や性質などの多様性が広がっています。さらにバイオテクノロジーを利用した種間交配による、新しいタイプの系統も誕生しています。

■多くは一年草扱い

プリムラは、いずれも多年草ですが、高温多湿が苦手で夏に枯れやすいため、日本では一年草として扱われることが多いようです。なお、販売されている品種の多くはタネでふやしたものです。
■『NHK趣味の園芸』2015年1月号より

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