「鼻づまり」はなぜ起こる?
- イラスト:松村讓兒
「鼻づまり」はなぜ起こるのでしょうか。杏林大学 教授の松村讓兒(まつむら・じょうじ)さんに教えていただきました。
* * *
顔を横向きにして寝ると、下の鼻がつまりませんか?
これは血液が低い方にたまり、下の鼻粘膜が充血して鼻腔(びくう)が狭くなるためです。
鼻はかぜをひいた時などにも狭くなってつまりますが、実はふだんも気付かないうちに左右交代でつまっているのです。逆に言えば、左右の鼻は交代で呼吸しているわけですが、これを鼻周期といい、平均2~3時間周期で起こっています。
なぜ鼻周期が起こるのかという疑問には、「同時につまらないように」とか「嗅覚を休ませるため」などと説明されていますが、はっきりとした理由はまだわかりません。よく道路工事を片側車線ずつしていることがありますが、鼻周期も同じで、全面通行止めにするわけにはいかないからかもしれません。
鼻づまり解消法として「つまっていない側のわきの下に何かを挟む」というのが知られています。鼻づまりは反対側の自律神経の作用で起こるので、つまっていない側のわきの下の自律神経を刺激すれば解消するという理屈です。一度お試しになってください。
■『NHKきょうの健康』連載 「もっと知りたい!からだの仕組み」2014年11月号より
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顔を横向きにして寝ると、下の鼻がつまりませんか?
これは血液が低い方にたまり、下の鼻粘膜が充血して鼻腔(びくう)が狭くなるためです。
鼻はかぜをひいた時などにも狭くなってつまりますが、実はふだんも気付かないうちに左右交代でつまっているのです。逆に言えば、左右の鼻は交代で呼吸しているわけですが、これを鼻周期といい、平均2~3時間周期で起こっています。
なぜ鼻周期が起こるのかという疑問には、「同時につまらないように」とか「嗅覚を休ませるため」などと説明されていますが、はっきりとした理由はまだわかりません。よく道路工事を片側車線ずつしていることがありますが、鼻周期も同じで、全面通行止めにするわけにはいかないからかもしれません。
鼻づまり解消法として「つまっていない側のわきの下に何かを挟む」というのが知られています。鼻づまりは反対側の自律神経の作用で起こるので、つまっていない側のわきの下の自律神経を刺激すれば解消するという理屈です。一度お試しになってください。
■『NHKきょうの健康』連載 「もっと知りたい!からだの仕組み」2014年11月号より
- 『NHK きょうの健康 2014年 11月号 [雑誌]』
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