発明王エジソンの最後の発明は、霊界交信機だった?

世界を変えた偉人たちのウラの顔 (廣済堂新書)
『世界を変えた偉人たちのウラの顔 (廣済堂新書)』
島崎 晋
廣済堂出版
864円(税込)
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 フランス革命後の混乱の中から台頭し、フランス皇帝にまで上り詰めたナポレオン・ボナパルト。その死因については長年、胃癌であると言われてきましたが、2004年8月、英科学誌「ニューサイエンティスト」は、ナポレオンの医師団の治療ミスだったと発表。腹痛を和らげるために頻繁に行なっていた、浣腸が死因だったのではないかと指摘したそうです。

 歴史上の著名人の、あまり知られていない一面に注目する島崎晋さんによる『世界を変えた偉人たちのウラの顔』にはこうあります。

「法医学専門家スティーヴン・カーチ氏らの研究によると、ナポレオンの医療団は、彼の腹痛を和らげるために頻繁に浣腸を行なったうえ、酒石酸アンチモンカリウムという劇薬を定期的に投与していた。
 その結果、体内のカリウムが減少し、心臓に致命的な悪影響を与えた。そこへさらに、下剤として塩化第二水銀を大量に与えたことからカリウムが一層減少。そのため2日後に死亡したという」

 本書では、53名の偉人たちにまつわる意外な事実やエピソードが紹介されていきます。

 たとえば1665年、万有引力の法則を発見し、近代科学の祖ともいわれるアイザック・ニュートンですが、その実像は、今日イメージするところの科学者ではなく、むしろ錬金術師であったのだといいます。

 ニュートンが生きた17世紀から18世紀は、科学者という職業がまだ確立されておらず、古来の錬金術の伝統が生きていたそう。

 ロンドン造幣局長官を務めていた経験を持つニュートンは、1668年頃から1720年代まで、隠れて錬金術の研究をしていたそうで、その蔵書のなかには100冊以上の錬金術に関する文献も。またニュートンの遺髪からは、練金の際に不可欠な物質(水銀)も検出されたのだといいます。

 株価表示機(1869年)、電話機・蓄音機(1877年)、白熱電球(1879年)、発電機・電気照明システム・電気機関車(1880年)、動画撮影機キネトグラフ(1889年)、アルカリ蓄電池(1909年)をはじめ、数々の発明を行なったのはトマス・アルバ・エジソン。生涯で1300もの発明を行なったといわれるエジソンですが、その最後となった発明は、霊界との交信機だったといいます。

「人の記憶能力を司る脳内のブローカ細胞が、人が亡くなると脳を放棄して、個人の人生記録を保持したまま宙を飛んで行くと考え、その微小な単子になんらかのアクセスが可能ではないかと考えた」(本書より)

 そう考えたエジソンは、その手段として霊界交信機を発想したのです。

 いつも借金取りに追われていた楽劇王リヒャルト・ワーグナー、大学を2度も中退した進化論の発見者チャールズ・ダーウィン、116切りの色事師だった聖職者ジョヴァンニ・カサノヴァ......本書を読めば、偉人たちのイメージが少し変わる発見があるかもしれません。

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