現代の子どもはどうして片付けができないのか?

学校では教えてくれない大切なこと 1整理整頓
『学校では教えてくれない大切なこと 1整理整頓』
旺文社
918円(税込)
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 食育、知育、木育――机上の学びだけではなく、実生活の中から子どもを育てようという教育概念が次々と生まれていますが、つい最近新たに「収育(しゅういく)」という言葉が誕生したことをご存知でしょうか。

「収育」とは読んで字のごとく、収納というアクションの大切さを子どもたちに伝えることで、物事を整理できる子どもを育てようというものです。そもそも、片付けが苦手な子どもは多かれ少なかれ必ずいるものですが、実際に子育てをする上で子どもの整理整頓力に頭を抱える親は少なくありません。2011年にベネッセ教育総合研究所が発表した「第4回子育て生活基本調査報告書(小中版)」によると、小中学生の母親が子育ての気がかりなこととして「(子どもが)犯罪や事故に巻き込まれること」に次ぎ、「整理整頓・片づけ」が第2位にランクインしています。つまり、片付けができない子どもに悩む親が非常に多いのです。

 ではどうして、現代には子どもの整理整頓力を懸念する母親が多いのでしょうか? 収育を推進している日本収納検定協会によると、冒頭の収育の必要性が高まってきた背景には、日本の家庭環境の変化が大きく起因しているといいます。というのも、一昔前までは一人っ子よりも兄弟のいる子どもの方が多かったものですが、子供の数が少ない現代は子供ひとりが占有するモノの数が「急増」したため、従来のように頭ごなしに「片づけなさい」と子どもに整理整頓を強いても、なかなか実行するのは難しいというのです。

 そこで収育を通し、子どもにとって整理整頓や収納というアクションを日常的なものとすることで、子どもに考える力がつき、モノの大切さを知り、そして出した物を元に戻すという体験を積み重ねることで、自らが考えて行動する自立心を育むことができるようになる、と同協会は提唱しています。

 とは言っても、子どもに自主的に片付けをさせたり、片付けることの大切さを教えるのは簡単なことではありません。そこでオススメしたいのが本書『学校では教えてくれない大切なこと(1) 整理整頓』(旺文社)。"子どもにわかりやすく、大人にとって伝えやすい"をテーマにした同シリーズでは、生活していく上で重要なトピックスをマンガで面白おかしく解説しています。「整理整頓」にまつわる話をまとめた本書では、「勉強する気になる机って?」や「本を手に取りたくなる本棚」など、タイトル毎にわかりやすく整理整頓のポイントがまとめられています。

 頭ごなしに片付けを押し付けるのではなく、自主的に片付けられる習慣が身に着けば、自立した子どもが育つだけでなく、親のストレスも軽減されるはず。早速今日から収育をはじめてみてはいかがでしょう。

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