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オタクの嫁にすすめられて、『まどマギ』にハマりました ―――アノヒトの読書遍歴:ラサール石井さん(前編)

石井さんの最近お気に入りの本は『督促OL修行日記』だとか

お笑いグループ・コント赤信号として一世を風靡し、その後もお笑い界ではもちろん、インテリ芸能人、俳優としても活躍するラサール石井さん。そんなラサール石井さんに、日ごろの読書生活についてお話を伺いました。

――ラサールさん、かなりの読書家とお聞きしました。

「本は好きですね。本はいっぺんにバーンっと買うのが好きで、本屋さんに行ったら2時間くらいうろうろするのは当たり前。小説、経済書、地図に参考書なんかを見て回って、最終的には紙袋2袋くらいをドンっと買っちゃうんです。中でも手塚治虫全集は大人買いでしたねぇ! うちに430数冊、リビングに全部飾っています。手塚治虫さんは僕が神と仰ぐほど好きな漫画家さんなんです」

――漫画といいますと、ラサールさんといえばアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では主人公の両津勘吉の声を担当されていましたよね。

「そうですね。でも実は、僕あの役をやるまで『こち亀』は読んでなかったんですよ。『こち亀』っていえばジャンプでしょ。僕の世代はジャンプ世代ではなかったので。オーディションの時は台本ではなくコミック本を渡されて、両津のセリフを読まされました」

――最近の作品でお読みになるものはありますか?

「僕は昭和の人間なんで、最近の作品だと絵がダメなのが多いんですよ。なので、近頃はそんなに読んでなかったんですけど、2年ちょっと前に若い嫁さんをもらって、その嫁さんがオタクなんですね(笑)嫁さんはコミック好きなので、すすめられて読んだら意外におもしろかった、っていう作品も結構ありました。『ホリミヤ』とか『ワンパンマン』とか。アニメだと『魔法少女まどか☆マギカ』ですね。これは死ぬほどおもしろかった。『これはみんな見なきゃだめだ!』と思って、そのことをツイートしたら1万回もリツイートされちゃって(笑)」

――その他に最近ハマっている作品はありますか?

「最近だと、この『督促OL修行日記』。僕はコミックエッセイが好きでAmazonでおすすめに必ず出てくるので買ってみたんですが、これがまたおもしろかった。この本自体はコミックエッセイじゃないんですけど、カードの未払いとか、ローンの未払いの人に催促の電話をかけるコールセンターの話なんです。この会社、規則は厳しいは、扱いづらい客が多いはで胃に穴が開きそうな職場なんですが、そこを堪えに堪えて、主人公がだんだんテクニックを覚えていくというストーリーなんですね。例えば、人って疑問型にするとどうしてもその疑問に答えようとしてしまう癖があるので、そこの心理を利用するんです。『すみません、返してください』と言っても『うるせえ!ねえもんはしょうがねえだろ!』とか言われるので、『すみません、いつまでにならお返しいただけますか?』と聞くと、『うーん、次の給料日がいつだからいつかな...』と言っちゃうんですって、人間は。それでも『いつかわかんねえよ』と言われたら、今度は『いくらだったらお返しいただけますか?』と。そしたら『じゃあ全部じゃないけど1,000円なら』と言い出すので少しずつでも回収していくというテクニックがあって。結構人間の心理的なことがよく書いてある一冊なんですよ」

――なんだかドラマみたいなお話ですね。

「たしかに、映像が浮かび上がってくるような作品ですね。登場人物の役者を決めて読んだりしていると意外と頭の中にドラマが浮かぶものです。この作品だと、主人公は......吉高由里子さんとかがいいんじゃないかな? バリバリ働いているOLというより、どちらかというと気が弱そうな可愛らしい人。おろおろする感じの女性がだんだん強くなっていくってドラマの定番じゃないですか。映画とかお芝居の中では、必ず主人公が少し成長しないといけないという不文律というのがありますからね」

後編では、ラサール石井さんお気に入りの一冊とともに、ご自身の"お笑い論"を展開していただきます。お楽しみに!

<プロフィール>
ラサール石井  らさーる・いしい/1955年生まれ。芸人、俳優、声優、脚本家。お笑いグループ・コント赤信号のメンバーとして78年から活動を開始。その後もお笑いのみならず、ドラマや舞台、映画と活躍の場を広げる。

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