ノリ懲罰降格→Facebookで弁明して目下、炎上中

ツイッターの超プロが教える Facebook仕事術
『ツイッターの超プロが教える Facebook仕事術』
樺沢紫苑
サンマーク出版
1,620円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> エルパカBOOKS

 プロ野球・横浜DeNAベイスターズの中村紀洋内野手(40歳)が今月6日の巨人戦で「チーム方針に反する言動」があったとして、翌7日に出場選手登録を抹消されました。中畑清監督は「許してはいけない内容。懲罰的なところはある」とコメントしていますが、中村選手は過去にも同じような言動で問題となったことがあります。ファンの多くは「またか......」と肩を落とされたことと思いますが、よりにもよって中村選手は登録を抹消された当日に、自らのFacebook上で逆ギレ的に弁明を披露、実におもしろい展開を見せています。

 中村選手のFacebookより一部を抜粋します。

"きっかけは6日の巨人戦でのことです。作戦上のこともあるので詳しくは書けないですが 打席に入っているとき走者を場面によっては動かさず、打撃に集中させてほしいとコーチに相談させてもらいました。そうしたところ、今朝になり連絡があり登録抹消だということでした"

"今回の相談するという行為が「批判」と映ったならば寂しいことですし、自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています"

"言葉足らずの自分が悪いのかもしれません。こういった場でみなさんに意見を求めることもおこがましいですが、いつも応援していただいているファンのみなさんに申し訳なくて...。自分が監督を批判したことになるのか、自分でも整理がつかなくて..."

 要約すると、
「自分は打撃に集中させてほしいと相談しただけで、采配を批判したわけではない」
「相談が批判と映ったなら寂しいし、モチベーションも保ちづらい」
と事情を説明した上で、ファンに対して「これって監督批判じゃないよね?」と訴えかけているわけです。

 しかし、ベイスターズファンの多くは、この中村選手の"やり方"を批判的に捉えているようです。同エントリーのコメント欄には、一部、擁護する声もありますが、ほとんどが中村選手に厳しい意見を寄せています。「ファンのみんなならわかってくれるよね」的に書いたエントリーで、まさかの炎上。結果的に球場内外で懲罰を喰らう形となっています。

 今回の言動について、また球団や監督の判断について、どちらが正しいかどうかは別にして、やはりあのような形で一方的に弁明をしたのはまずかったかもしれません。

 有名人がFacebookやTwitterで炎上するケースは後を絶ちません。スポーツ選手が"餌食"になることもしばしば。今回は中村選手という、燃料タンクを抱え込んでいるような人物ゆえに、燃えやすかったという事情はあったかもしれませんが、ネット上での不用意な発言は慎むべきでしょう。

 ちなみに読売巨人は、新人選手に対してSNSやブログの使用禁止を通達しています。一方、サッカーJリーグでは、各クラブの所属選手にSNSの研修を行っています。実際に炎上した際の対処法まで教えているというからかなり実践的な研修のようです。

 いずれにせよ、中村選手は今回の騒動を教訓にして、どういうことを言えば炎上してしまうのか、そもそも自分はSNSを使って得をするのか等、頭を冷やして考え直した方がいいかもしれません。

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム