本多孝好氏の『ストレイヤーズ・クロニクル』3部作が完結

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3
『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3』
本多 孝好
集英社
1,080円(税込)
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 『MISSING』『イエスタデイズ』など、「生と死」をテーマとした作品を数多く手がける本多孝好氏。そんな本多氏が、「新感覚アクション巨編」として、新境地に挑んだ『ストレイヤーズ・クロニクル』シリーズがついに完結。4月5日に刊行された『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3』で、本多氏の新たな挑戦が一先ず完了しました。

 『ストレイヤーズ・クロニクル』シリーズは、常人にはない特殊能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介を中心とした物語。彼らは同じ施設で育った若者で、特別な絆で結ばれていました。しかし、仲間の亘が政治家・渡瀬浩一郎に人質にとられたこともあり、彼のもとで裏の仕事を続けていたのです。

 その頃、世間で話題となっていた「アゲハ」という殺人集団。彼らを捕まえることを命じられるが、アゲハに近づくにつれわかったことは、アゲハも自分たちと同じ人体実験だったということ。自らの運命を呪うアゲハは渡瀬に強い憎しみをもっていたのです。

 副大臣になった渡瀬は、ある計画を始動。その一方で、暗殺者を使い昴の命を狙うように。アゲハは復讐を遂げようと渡瀬の元へ。また、昴も亘を取り戻そうと渡瀬に元に向かうのでした。そこにいたのは、以前とは雰囲気が全く違った亘の姿が......。

 映画監督の瀬々敬久氏は、同作をこう表現しています。

 「ACT-3でいよいよ完結した『ストレイヤーズ・クロニクル』の醍醐味は、大人の都合で能力者として生み出された少年少女たちのバトルをスピード感溢れる 文体で描き、コミックや映像作品に勝る世界観を作り出したことに思える」

 等身大の少年少女が特殊能力を持つ物語は数多くあります。若者が感情移入しやすい物語です。しかし、同作では、大人でも、いや、大人が楽しめる仕組みも随所にでてきます。

 「今までとは違うものを書く」がテーマとなった本多氏の今回の作品。どのような結末を迎えたのでしょうか。同氏のファンなら逃せないシリーズ最終巻です。

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