第1子が誕生した松井秀喜が守り続ける「父親との約束」
- 『逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方』
- 伊集院 静
- 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 1,080円(税込)
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2012年末に現役を引退した、ゴジラこと松井秀喜さんに第1子となる長男が誕生していたことがわかりました。母子ともに健康で既に退院済みとのこと。
やはり、松井さんと同じように野球選手を目指すのでしょうか。松井さんのDNAを引き継いだ息子です、野球ではなくても、何か秀でた力を持っていることでしょう。
そんな松井さんですが、子供の頃に父親としたある約束を、今でも大切に守っているそうです。
それは、「人の悪口を言わないこと」。書籍『逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方』のなかで、「野球選手になろうと決めてからは一度もありません」と明かしています。
約束のきっかけはこう。中学二年生の時、夕食時に松井さんが友人の悪口を言ったそうです。すると松井さんの父が、「人の悪口を言うような下品なことをするんじゃない。今、ここで二度と人の悪口を言わないと約束しなさいと」と、松井さんに教育したのです。それ以降、松井さんは悪口を口にすることをやめました。
野球選手だったころは、調子の良い時も悪い時もあったはず。調子を崩している時には、外野が勝手なことを松井さんに言います。そんな時は、一言でも言い返してやりたいとも思ったでしょう。しかし、松井さんは、父との約束を思いだし、人前で悪口を言うことはありませんでした。
松井さんがファンの気持ちをしっかり掴んだのは、野球での素晴らしい活躍だけでなく、記者会見などで見せた誠実で謙虚な姿でした。自分をコントロールできる人間力こそが、松井さんの魅力だったのではないでしょうか。
これからは松井さんが父親となります。今度は、息子と同じ「約束」をするのでしょうか。「父・松井」としての今後も気になるところですね。