ミニ四駆、誕生のきっかけは「老眼」と「面倒臭さ」
- 『30th Anniversary ミニ四駆ヒストリカルガイド (ワンダーライフスペシャル)』
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13年ぶりに全国選手権大会「ジャパンカップ」も開催され、ふたたび、いや三度、注目を集め始めているタミヤの「ミニ四駆」。漫画の影響も手伝って、80年代後半~90年代後半までに二度のブームを迎えたので、一度は遊んだ方も多いことでしょう。
また現在、第一次ブーム世代が親となり、ショップでは親子二代でレースをする姿も見られるそうです。大人をメインターゲットにした東京・新橋の「タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店」では、昼休みや仕事終わりに足繁く通うサラリーマンの姿を見かけます。
そんなミニ四駆も、今年で発売30周年を迎え、1億7000万台以上の累計販売台数を記録しましたが、その誕生の理由は意外なものだったようです。
「きっかけはね、私の老眼なんですよ。47歳の時、新聞の小さい文字が読みにくくなってね。部品点数が200点、300点とあるうちのプラモデルが億劫になってきた」
こう語るのはなんとタミヤの会長・田宮俊作氏。先日発売された『30th Anniversary ミニ四駆ヒストリカルガイド』のインタビューでのことです。精密模型やRCカーという大人のホビーで世界中から認められていたタミヤでしたが、その反面、組み立てが難しくなり、インスタント感覚の模型を手がけようと考えたそう。
ちなみに、田宮氏のインタビューが掲載されている本書は、「ミニ四駆パーフェクトカタログ」、「ミニ四駆なんでもランキング」、「オモシロ改造"コロコロコミック"セレクション」など、ミニ四駆の楽しさを味わった人なら、誰しもが懐かしくて「おぉ~!」と声をあげるような内容が満載。中を覗けば、もう一度、ミニ四駆を手に取りたくなることでしょう。