DF長友が日本代表のなかで「上昇思考」を共感できるのは誰?
- 『上昇思考幸せを感じるために大切なこと』
- 長友 佑都
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W杯最終予選、日本代表は3試合を終えて、2勝1分で勝ち点7。得点10失点1と、グループBで首位を走っています。順調なスタートをきった日本代表ですが、そのきっかけとなったのがオマーン戦の先制点。長友の動きにありました。
前田と香川がパス交換している間に相手DFの背後をとった長友が、正確なクロスで本田のゴールをアシスト。完璧な抜け出しからフリーとなった長友は、本田のポジションを一度確認し、「ボレーを突き刺せ」と言わんばかりの高さ・スピードでパスを供給。本田も見事に豪快ボレーを放ち、期待にこたえました。目の覚めるようなこのプレーが、日本代表を勢いづけたのは間違いありません。
書籍『上昇思考』のなかで、長友は「人とのコミュニケーションを考えるうえでも、上昇思考、ポジティブシンキング、感謝の心は大切」と自分の考えを紹介しています。そして、この部分で通じ合うものがあれば生涯の友達になれ、波長が合わなければ、どんなに身近にいる相手でも本当の意味での仲間にはなれないと言います。
では、代表メンバーで波長が合うのは誰なんでしょう。長友は、「ずいぶんタイプが違うのでは」と思われるかもしれないと前置きして、それが本田であることを明かしています。
「上昇思考がとにかく強いということで、僕たちは同種の人間だ。2人で話していると、どんどんアツくなる。互いの理想を話し合っているときなどは、話の内容はエスカレートしていく一方で、天井知らずになっていく」(長友)
あの日本代表を勢いづけたゴールも、こういった話し合いがあったからこそ生まれたのかもしれません。ゴールのみならず、パス交換やダミーになる動きなど、今後、長友と本田の関係性に注目したいところです。