「まあまあ好きな人」は必要か。成功者が付き合う人

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)
『「やめること」からはじめなさい (星海社新書)』
千田 琢哉
講談社
886円(税込)
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 「モバゲー」を展開するDeNAが、新卒に「年収1000万円」という驚くべき金額を発表したところ、すかさずライバルのグリーが「最大1500万円」を募集要項に記載するなど、派手な新卒採用合戦が話題となりました。

 飛びぬけて優秀な人材であれば、新卒であっても年収1000万円を手にすることができる時代ですが、成功者たちの多くは、過酷な下積みや地道な努力を経て、高額収入や幅広い人脈を手に入れています。そんな成功者たちの共通ルールについて分析したのが、書籍『「やめること」からはじめなさい』の著者・千田琢哉氏です。


 「まあまあ好きな人とは付き合うのをやめる。」

 千田氏によると、成功者の多くは、「大好きな人」と「大好きなこと」だけをしながら、心から人生を謳歌しているようです。彼らは、中途半端なものには興味を示さず、限られた好きな人や仕事に対して全力を尽くすのです。そういった姿勢で生活をしているので、「ありがたい」「申し訳ない」といった感謝の念が、その言動から周囲に伝わるのでしょう。結果的に成功のサイクルができあがるのです。

 逆に、成功者以外の人たちは、それほど好きでもない人たちと、好きでもないことばかりを行なっている、と千田氏は指摘します。そのような関係だと、人との出会いを大切にしにくく、仕事もいいかげんになりがちです。

 「『こんなに嫌な人たちと嫌なことを我慢してやっているのだから』といって、周囲にも我慢を強要してしまう。人とお金が離れていくのもこうした理由からだ」(千田氏)

 やや厳しい言葉ではありますが、本質をついていると感じる人は少なくないでしょう。

 多くの人と交流する機会に恵まれるこの年末年始、「寂しさを紛らわすためだけの間柄」になりがちな、「まあまあ好きな人」たちとの関係を、あなたはどう考えますか?

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