「ふ ふ 不死身だと!」「結構な値段だな!」......マンガや書籍もコメント投稿で共有する時代に

快進撃を続ける「テルマエ・ロマエ」にもコメント

 先日、テレビで放送された映画『天空の城ラピュタ』。パズーとシータが、空飛ぶ城を崩壊させる呪文を叫ぶタイミングに合わせて、Twitter上で呪文「バルス」の投稿が殺到しました。1秒間における世界中のツイート投稿数が2万5088に達し、新記録となったのは記憶に新しいところ。映画や動画は、ただ観るだけでなく、コメント投稿で一体感を得るなど、楽しみ方が多様化しています。

 そんななか、今度は「書籍」にコメント投稿して楽しむサービスが注目されています。「ニコニコ動画」内の静止画コミュニティサイト「ニコニコ静画」で提供されている「ニコニコ静画(電子書籍)」は、電子書籍を閲覧するだけでなく、 ニコニコ動画ならではのコメント投稿機能を使って、読者同士が好きな漫画や小説を共有することができます。

 PC、iPhone、iPadで使える「ニコニコ静画(電子書籍)」。コメントは流れていくタイプのほか、範囲を指定してコメントを付けることができます。つまり、コミックの吹き出しや文字列そのものに使うことができるので、遊び方が広がります。まずはコメント無しで読んで、その後にコメント付きで読むと二度おいしいかも。

 現在も『ジャンプ改』では、「ふ ふ 不死身だと!」「結構な値段だな!」「ギャグマンガもこんなに文章が多いのか?w」といった鋭いツッコミや、「シュールに笑える」「うける」といった感想コメントが付いています。他にも漫画『テルマエ・ロマエ IV』や、実用書『クラウド時代と〈クール革命〉』などでもコメントが付いており、読書の新たな楽しみ方が浸透しつつあるようです。

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