春の訪れを告げる花、ミモザの魅力

撮影:高崎紗弥加
春の訪れを告げる花として、愛されているミモザ。最近は、葉の色や樹形がおしゃれな植物としても人気です。庭でも鉢でも育てやすいのもいいところ。かわいいだけじゃないミモザの魅力、再発見してみませんか。ガーデンプロデューサーの遠藤 昭(えんどう・あきら)さんに、ミモザのある暮らしの魅力を教えてもらいました。

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■眺める、飾る、贈る一年中楽しいミモザとの暮らし

早春の光の中、豊かに咲き誇る黄色い花。「ミモザ」は本来、フサアカシアの英語・仏語名ですが、日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間を総称してミモザと呼ぶことが一般的です(一部、白花もあり)。アカシアは世界で約1000種以上あり、約700種がオーストラリア原産。現地では「ワトル」と呼ばれ、国花にもなっています。
ミモザは3月8日の国際女性デーを象徴する花としても知られ、生花店で目にすることもふえました。自分で育てれば、満開のミモザの花をブーケにして大切な人に贈ったり、リースやスワッグをつくって部屋に飾ったりできるのも、ミモザを育てる醍醐味の一つです。
しかもミモザの見どころは、花だけではありません。常緑性で、花のない季節も、庭で存在感を発揮してくれる樹木です。近年はシルバーリーフや丸葉のほか、枝垂れる樹形のもの、まるで多肉植物のような株姿のものなど、個性的な種類も続々と登場しています。スタイリッシュな庭や、人気のドライガーデンにもぴったりです。
1年を通して楽しめる、ミモザとの暮らし。この春、あなたも始めてみませんか?
※テキストではミモザのおすすめ品種、栽培方法を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2022年3月号より

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