今が植えつけのチャンス! ラズベリー&ブラックベリー

ラズベリー‘インディアンサマー’
ラズベリー、ブラックベリーは丈夫で育てやすく、大株を春に植えるとまもなく実がなる、まさに初心者向けの果樹です。しかも、完熟の甘酸っぱい生果は家庭果樹でなければ味わえないもの。3月は植えつけの適期。今から栽培を始めてみませんか。宮崎大学農学部長の國武久登(くにたけ・ひさと)さんに、栽培のポイントを教えてもらいました。

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■果樹の栽培が初めての方におすすめ

ラズベリー、ブラックベリーはともにバラ科キイチゴ属の低木の落葉果樹です。主に6〜7月にかけて甘酸っぱい果実が次々と完熟。とれたてを生で食べてもよし、ヨーグルトやパフェ、ケーキなどにトッピングしたり、ジュースやジャムなどに加工したりして楽しむこともできます。
3月は植えつけの適期。自家受粉するので、入手する苗は1株で十分。しかも、大きめの苗を植えつければ、初夏には収穫ができます。庭植えはもちろん、鉢植えでも6号鉢(直径約18cm)から栽培可能。ベランダやデッキなどのわずかなスペースで気軽に育てられます。

■充実した苗なら初夏には結実

入手する苗は枝が太く、充実したものを選びましょう。大株で何本も枝の出たものも市販されています。4月には枝の芽から新しい枝(結果枝=果実をつける枝)が伸び、早くも5月にはその枝先に花が咲き始めます。早生品種では6月に果実が熟して収穫が始まります。

■「秋果」収穫の楽しめる品種も

いずれの品種も植えつけた年は収穫できる果実の量は少なめですが、ラズベリーの二季なり性品種は9~10月に秋果がとれる楽しみもあります。収穫と同時に大切なのは、来年、果実をつける新梢を充実させていくことです。
■『NHK趣味の園芸』2022年3月号より

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