2年ぶりの開催! 小・中学生が腕を競った少年少女囲碁大会全国大会
- 撮影:小松士郎
8月20、21日に「第42回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会全国大会」が東京の日本棋院で開催された。
* * *
新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となってしまったけれども、今年は感染対策の徹底を前提に実施され、2年ぶりに伝統ある夏の子ども大会が帰ってきた。
会場を見渡すと、選手たちのマスク姿や盤上に設置されたパーテーション、引率者の入場制限など、眼前に広がる光景はこれまでの大会とはいくらか異なる。それでも盤に向かう子どもたちの表情は例年と変わらず真剣そのもの。2年ぶりの開催を喜ぶかのように皆いきいきと腕を競っていた。
本大会で優勝すると、それぞれ「小学生名人」「中学生名人」の称号を手にすることができる。今回、都道府県予選には小・中学生あわせて2000人近くが参加。その中を勝ち抜いた70人の小学生と69人の中学生が、栄冠を目指して全国から集まってきた。
果たしてどの少年少女が、全国の腕自慢の子どもたちの頂点に立ったのだろうか。2日間にわたる熱い戦いの模様をお届けする。
■初日の一次リーグから熱戦の連続
小学生の部・中学生の部ともに、まずは8組に分かれて一次リーグを3局ずつ戦い、各組の上位2人、計16人ずつが本戦トーナメントに進む。
小学生の部の一次リーグでは、清水梨愛さん(京都・京都市立岩倉南小4年)が、小中あわせて女子選手で唯一のベスト16入り。次戦で負けてしまったものの、「トーナメントに残れてうれしいです」と笑顔を見せていた。また、伊東信義くん(北海道・釧路市立光陽小6年)は、同じ組のもう一人と同ポイントで2位に並び、抽選の末に本戦へ滑り込んだ。伊東くんは次戦も勝ってベスト8で大会を終え、「いろんな強い人と打ててよかったです」と充実の表情で語った。
中学生の部のベスト16は、3年前の第39回大会小学生の部で準優勝した高橋大地くん(神奈川・川崎市立王禅寺中央中3年)をはじめ、小学生の頃から全国出場経験のある選手が大半を占めた。「ベスト4が目標でした」と話す高橋くんは最終的に3位入賞。4位には「中学生の全国大会に初めて出て入賞できてうれしいです」と喜ぶ樋口駿くん(佐賀・嬉野市立嬉野中1年)が入った。
文:保田大地
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2021年11月号より
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新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となってしまったけれども、今年は感染対策の徹底を前提に実施され、2年ぶりに伝統ある夏の子ども大会が帰ってきた。
会場を見渡すと、選手たちのマスク姿や盤上に設置されたパーテーション、引率者の入場制限など、眼前に広がる光景はこれまでの大会とはいくらか異なる。それでも盤に向かう子どもたちの表情は例年と変わらず真剣そのもの。2年ぶりの開催を喜ぶかのように皆いきいきと腕を競っていた。
本大会で優勝すると、それぞれ「小学生名人」「中学生名人」の称号を手にすることができる。今回、都道府県予選には小・中学生あわせて2000人近くが参加。その中を勝ち抜いた70人の小学生と69人の中学生が、栄冠を目指して全国から集まってきた。
果たしてどの少年少女が、全国の腕自慢の子どもたちの頂点に立ったのだろうか。2日間にわたる熱い戦いの模様をお届けする。
■初日の一次リーグから熱戦の連続
小学生の部・中学生の部ともに、まずは8組に分かれて一次リーグを3局ずつ戦い、各組の上位2人、計16人ずつが本戦トーナメントに進む。
小学生の部の一次リーグでは、清水梨愛さん(京都・京都市立岩倉南小4年)が、小中あわせて女子選手で唯一のベスト16入り。次戦で負けてしまったものの、「トーナメントに残れてうれしいです」と笑顔を見せていた。また、伊東信義くん(北海道・釧路市立光陽小6年)は、同じ組のもう一人と同ポイントで2位に並び、抽選の末に本戦へ滑り込んだ。伊東くんは次戦も勝ってベスト8で大会を終え、「いろんな強い人と打ててよかったです」と充実の表情で語った。
中学生の部のベスト16は、3年前の第39回大会小学生の部で準優勝した高橋大地くん(神奈川・川崎市立王禅寺中央中3年)をはじめ、小学生の頃から全国出場経験のある選手が大半を占めた。「ベスト4が目標でした」と話す高橋くんは最終的に3位入賞。4位には「中学生の全国大会に初めて出て入賞できてうれしいです」と喜ぶ樋口駿くん(佐賀・嬉野市立嬉野中1年)が入った。
文:保田大地
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2021年11月号より
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