ストレスなく詰碁を学ぼう! 詰碁作家3人のリレー詰碁

2021年10月号より別冊付録で「2択で簡単! 詰碁トライアングル」が始まりました。解答を2択に絞ることでできるだけ考える余地が少なくなるように工夫された設問を、3人の詰碁作家がリレー方式でお届けします。本稿では、大橋拓文(おおはし・ひろふみ)七段が作成した隅の詰碁の問題&解答を紹介します。

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こんにちは、棋士の大橋拓文です。ただ、この別冊付録においては詰碁作家と呼んでいただくほうがよいかもしれません。詰碁はパズルのようなもので、囲碁が強ければ誰でも作れる、というものではありません。普通の対局ではありえないような形や筋を詰碁なら表現できる、という点が魅力的で、奥が深いものだと思っています。
もちろん、上達に関しても詰碁はすごく効果的です。読みの力が鍛えられ、接近戦に強くなります。接近戦は勝敗に大きく影響しますから、即効性があります。運動で言えば、筋トレや走り込みにイメージは近いかもしれません。
ですが、地味でつらいトレーニングだと思うと、なかなか長続きはしないですよね。そこで、詰碁に取り組む際の心構えを僕なりに考えてみました。
まず、難易度は簡単に感じるレベルのものをたくさん解いたほうがよいでしょう。問題が解けること自体が継続して勉強に取り組むモチベーションにつながりますし、意識して解ける問題を繰り返すことで、無意識に(読まなくても)分かるまで落とし込めれば、それは上達したといっても過言ではないでしょうから。
それでも、解いていくうちに分からない問題が出てくると思います。その場合は、すぐに答えを見てOKです。「こういう形はこんな手筋があるんだな」と何となく記憶するだけで、だんだん目が慣れてくるものですから。ちなみに、僕の問題はダメヅマリや両アタリなどが多いです。
「詰碁トライアングル」は詰碁作家3人によるリレー方式となります。来月の大場惇也七段の作品にもご期待ください。

■問1 黒先白死

まずは小手調べから。詰碁の基本はスペースを狭めるか急所に一撃するか。

正解図/黒1(B)が必殺の一撃。白は上の二子と右の三子が両アタリとなり、白は即死します。

失敗図/黒1(A)は白2が急所。黒3とホウリ込めばコウにはなりますが、コウでは失敗なのです。

※段位・タイトルはテキスト発売当時のものです。
■『NHK囲碁講座』2021年10月号より

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