「素直に大きく伸びていけば道は拓ける」山城宏九段から鈴川七海初段へ

撮影:小松士郎
新入段した棋士を師匠が紹介する連載「師匠が見た!NEWフェイス」。今月号は、山城 宏(やましろ・ひろし)九段が、鈴川七海(すずかわ・なつみ)初段について語ります。

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鈴川さんは私が開いていた囲碁教室に、小学3年生の頃におじいちゃんに連れられて来ました。その時に囲碁を覚えたので、一番最初から知っているということになりますね。
私の教室は強い子を育てるというより、囲碁に触れる子がたくさんいてくれればいいな、という気持ちで開いていたものです。そんな中でも、鈴川さんや高雄さん(茉莉初段)のように、棋士になれるほど強くなる子が出てきたのはうれしいです。
鈴川さんが来てから1年後くらいに私が忙しくなり、直接見てあげることは難しくなりました。その頃にはすでに有段者になっていましたから、間もなく「棋士を目指したい」と院生に入ったとは聞いていて、ずっと気にかけていました。
昨年、私が院生師範になり、碁の内容はよく見ています。本格的で、昨年のプロ試験でも1位は逃したものの、院生の中では最上位の成績を残したので、女流特別採用推薦として文句なしでした。
棋士デビュー戦の彦坂直人九段戦でも途中までいい内容だったので、自力はあります。まだ、相手の勝負手に後退してしまうところがあるので、そこは課題かな。でも、このまま素直に大きく伸びていけば必ず道は拓(ひら)けると思います。
※段位・タイトルはテキスト発売当時のものです。
■『NHK囲碁講座』2021年10月号より

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