育てやすくておいしい! ミカンを鉢植えで育てよう

撮影:田中雅也
おなじみのミカンは、果樹のなかでも特に丈夫で育てやすく「初めての果樹」にぴったり。鉢植えなら庭がなくても育てられて味がぎゅっと詰まった極上のミカンが収穫できます。初心者は育てやすい早生品種から挑戦してみましょう! 宮崎大学農学部長・農学研究科長の國武久登(くにたけ・ひさと)さんに苗木を選ぶポイントを教えてもらいました。

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■枝が3~5本あるポット苗がおすすめ

初心者が手軽に始めるなら、枝が3~5本ある、樹高70~80cmのポット苗(2年生)がおすすめです。リーズナブルで、適切な管理をすれば、翌年の秋から収穫が楽しめます。枝が1本の棒状の苗木(1年生)は、価格はお手ごろですが、収穫は翌々年の秋からになります。
果樹は、2品種以上育てないと実がつかないものも多いですが、ミカンは1株で実がつくので、手軽に栽培できます。
早生、中生、晩生と品種が多くて迷いますが、初心者は栽培しやすい早生種から挑戦してみましょう。早く収穫できて管理がラクなうえに、実をつけている期間が短い分、株が疲れにくく、毎年コンスタントに収穫できます。



■すぐに収穫したい人は実つき苗でもOK

翌秋まで待てない人は、少し値段は張りますが、実つきの苗から始めてもよいでしょう。実が多すぎる場合は、株が弱らないように数を減らします。細い枝が折れそうなときは玉吊りをします。


※テキストでは鉢への植えつけ方、管理方法を詳しく紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2021年11月号より

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