ラッキョウの球を大きく育てるには

大きなラッキョウを収穫するには、春の追肥が特に大切。撮影:渡辺七奈
ラッキョウの球が大きくならない場合はどうすればよいのでしょうか。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに失敗しない栽培方法を教えてもらいました。

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タネ球の植えつけ適期は、9月上旬~10月上旬。今年は、次の点に注意して育てましょう。
まず、できれば大きなタネ球を植えつけます。株間は20cm。追肥も重要です。寒くなる11月までは、分球(ぶんきゅう)を促すためのもの。植えつけの1か月後から1か月に1回追肥します。
冬越し後の3月にも1回追肥しますが、これは球を太らせるためのものです。ラッキョウは肥料がいらないといわれることも多いのですが、この時期の肥料は大切です。いずれも化成肥料30g/平方mを施します。養分を雑草に横取りされないよう、除草もしっかり行いましょう。
なお、ラッキョウは、小指の先ほどの小粒のものも喜ばれます。1年目は収穫せずに、2年目に収穫すると、分球して小さなものがとれます。大きなものと両方、試してみるとおもしろいですよ。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年8・9月号より

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