暑い夏の畑作業 カラダに何を補給するべき?
自宅の畑で野菜を育てて、20余年の伯母直美(うば・なおみ)さん。実体験と管理栄養士としての視点から、水分補給の仕方と作業後の栄養補給についてうかがいました。
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■水分補給は水と麦茶が基本。旬の野菜で栄養をチャージ
「みんなの趣味の園芸」会員の方に実施したアンケートを見ながら、伯母さんに夏の飲み物や食事に関するアドバイスをしてもらいました。
「いちばん多かった麦茶は、汗で失いがちなミネラル補給にとても適しています。スポーツドリンクは、飲みすぎると塩分や糖分過多になるのがちょっと心配です。水で薄めて飲むならよいと思います。経口補水液という回答もありましたが、熱中症などで危険な状態時に飲むことを想定して作られているので、常飲には向いていません。基本は水や麦茶など味のついていないものにして、ジュースやスポーツドリンクなどは、休憩のときにおやつ代わりにとるようにしましょう」
作業中に口にするものとして、塩あめや梅干しという回答が多く、たしかに汗で失われるミネラル補給には効果的。でも、塩分のとりすぎには注意が必要なので、休憩時に水分と一緒に少量とる程度がおすすめだそう。
「水分補給のタイミングも大切です。作業を始める前に、必ず水分をとる習慣をつけましょう。のどが渇いたと感じるときにはすでに水分不足なので、早め早めにとることを心がけて。ただし、がぶがぶと急いで飲むより、口に含んでゆっくりと少しずつ飲むほうが、水分が体内に行き渡りやすくなります」
たくさん汗をかき、紫外線を浴びてしまった体のケアも大切です。「日焼けのリカバリーに有効なビタミンC、汗で失われるマグネシウムやカリウムなどのミネラル、血液や骨の形成のための葉酸も、野菜を食べることで補給できます。ぜひ、収穫した野菜を活用して、夏の健康を守ってください」。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年8・9月号より
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■水分補給は水と麦茶が基本。旬の野菜で栄養をチャージ
「みんなの趣味の園芸」会員の方に実施したアンケートを見ながら、伯母さんに夏の飲み物や食事に関するアドバイスをしてもらいました。
「いちばん多かった麦茶は、汗で失いがちなミネラル補給にとても適しています。スポーツドリンクは、飲みすぎると塩分や糖分過多になるのがちょっと心配です。水で薄めて飲むならよいと思います。経口補水液という回答もありましたが、熱中症などで危険な状態時に飲むことを想定して作られているので、常飲には向いていません。基本は水や麦茶など味のついていないものにして、ジュースやスポーツドリンクなどは、休憩のときにおやつ代わりにとるようにしましょう」
作業中に口にするものとして、塩あめや梅干しという回答が多く、たしかに汗で失われるミネラル補給には効果的。でも、塩分のとりすぎには注意が必要なので、休憩時に水分と一緒に少量とる程度がおすすめだそう。
「水分補給のタイミングも大切です。作業を始める前に、必ず水分をとる習慣をつけましょう。のどが渇いたと感じるときにはすでに水分不足なので、早め早めにとることを心がけて。ただし、がぶがぶと急いで飲むより、口に含んでゆっくりと少しずつ飲むほうが、水分が体内に行き渡りやすくなります」
たくさん汗をかき、紫外線を浴びてしまった体のケアも大切です。「日焼けのリカバリーに有効なビタミンC、汗で失われるマグネシウムやカリウムなどのミネラル、血液や骨の形成のための葉酸も、野菜を食べることで補給できます。ぜひ、収穫した野菜を活用して、夏の健康を守ってください」。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年8・9月号より
- 『NHK趣味の園芸やさいの時間 2021年 08 月号 [雑誌]』
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