知ってた? 8月まきエダマメは濃厚でクリーミー

撮影:阪口 克

■若どりエダマメとはひと味もふた味も違う

20年以上前からこだわりのエダマメを栽培している体験農園園主の加藤正明(かとう・まさあき)さん。毎年決まって8月のお盆にタネをまき、10月ごろに収穫を迎える作型に挑戦しているそう。「同じ緑のさやのエダマメでも秋どりは、一粒一粒の豆が濃厚でクリーミー。ほくほくした味わいで甘みがあり、夏に若どりした豆とは全然味が違う」と言います。この作型では9月中旬以降に開花し、日中と夜の寒暖差が大きくなる10月ごろにさやが実ります。そのため「じっくりとうまみがのって、よりコクのある豆に育つのです」。

■3品目の輪作(りんさく)可能でお得感もいっぱい!

8月まきなら、ジャガイモやトウモロコシ、キュウリの後作としても栽培でき、エダマメの収穫後(10月以降)は、ホウレンソウやタカナなどを育てることも可能です。また、4~5月まきの栽培期間はおよそ80~85日かかりますが、この作型では中間地で60日、長くても75日。短期間でふっくらとした豆に育つのも魅力。作物が育ちづらい真夏の畑の有効利用を考えると、約2か月半で収穫できるエダマメはとても魅力的と言えます。
しかしこうしたメリットがある一方で、暑い時期は節間(せっかん)が詰まり気味でさやの数が減るため収量は少なめ。「それでも作る価値は大いにあります。6月のタネまきだけでなく、ぜひ8月まきも試してみてください」。
※8月まきを成功させるコツをテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年6・7月号より

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