ショートパスタでおいしさ長もち ハレの日にぴったりシーフードパスタ

撮影:新居明子
料理研究家の上田淳子(うえだ・じゅんこ)さんが、“難しいこと抜き”でつくれる、ハレの日のおもてなしにぴったりの一品を毎月紹介する連載「実は簡単! ハレの日ごはん」。9月号ではフジッリなどのショートパスタでつくるシーフードパスタをつくってくれました。

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「パスタ」という言葉が日本中に広まったのは、ヨーロッパの食材が盛んに輸入されはじめて「イタメシ=イタリア料理」がブームになった時代。今では誰もが知る食べ物となりましたが、多くの人がイメージするのはランチプレートのスパゲッティとか、グラタンやサラダのマカロニといったあたりでしょうか。今回紹介するのは、ハレの日の前菜やお酒のお供にピッタリなシーフードパスタ。スパゲッティのようにのびやすい長い麺はできたてを素早く食べるに限りますが、短くてコロリとした形のショートパスタなら、時間がたってものびにくくて冷めてもおいしく、お酒の合間に少しずつつまめる、気の利いたサイドディッシュになるんです。
えびやたこ、パプリカなどのカラフルな具をちりばめたシーフードパスタは、和食に例えるなら「ちらしずし」。炊きたてのご飯にすし酢を手早く吸い込ませるように、ゆでたてアツアツのパスタにさっぱりとしたソースをからめるのがコツです。両者を同時進行でつくって、「タイミングよく合わせなければ!」と慌て
る必要はナシ。むしろ温度差があるほうが味がよくなじむので、具とソースをスタンバイしてから、落ち着いてパスタをゆで始めればOKです。
ショートパスタのデザインは、イタリアらしい遊び心にあふれています。形によってゆで上がりの歯ごたえが違うので、ぜひ、いろいろ試してお気に入りを見つけてくださいね。
※つくり方はテキストに掲載しています。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2020年9月号より

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