常識に変化! 夏バテから野菜を守るテクニック

ワラの上にひもを渡して、畝のまわりにさしたUピンにひもを通して留めると、ワラが飛びにくくなる。撮影:丸山滋
強い日ざしが降り注ぎ、暑さと乾燥が激しい時期です。野菜を“夏バテ”から守るテクニックを紹介します。

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■地温を下げて乾燥を防ぐ 敷きワラ

乾燥に弱い野菜は、梅雨明け後、株元にワラを敷きましょう。ワラが日ざしを遮るので地温が下がり、土壌水分をキープして乾燥を防ぎます。雑草が生えるのを防ぎ、雨による泥のはね返りも防いで、病気のリスクを減らすなどの効果も。ワラは、涼しくなってもかけたままでかまいません。収穫が終わったら、細かく切って畑にすき込めば堆肥の代わりになります。
適した野菜
ナスピーマンキュウリインゲンサトイモショウガナガイモなど。

■朝夕の涼しい時間帯がおすすめ 水やり

畑では基本的に水をやることはありませんが、近年の猛暑と日照りで水やりの常識も変わってきたようです。雨が降らずに乾燥が続いて、朝方に葉がしおれているときは、水をやりましょう。乾燥させないほうがよいのは、ナス、ピーマン、キュウリ、サトイモ、ニンジンなどです。特にサトイモは乾燥に弱いので、畝の両側に溝を作って水をたっぷりと流し込みます。
水やりに適しているのは、比較的気温が低い朝と夕方です。反対に避けたほうがよいのは、10~15時の時間帯。1日のうちで最も気温が高く、与えた水がすぐに温まって根を傷めるおそれがあるからです。また葉についた水滴がレンズの役割を果たして、葉焼けを起こすことがあるので、晴天の日は根元付近にやるようにします。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年8・9月号より

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