体にいい油って?

オリーブ油をかけていただくサラダピザ。つくり方はテキストに掲載しています 撮影:野口健志
油はとりすぎると肥満の原因になりますが、料理をおいしくするために、また、健康や美容のために、せっかくなら体にいい油をとりたいと思いませんか? そこで、医学博士で管理栄養士でもある本多京子さんに油の選び方や使い方について、お話を伺いました。

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■体にいい油って?

油は、構成する脂肪酸によって、常温で固まりやすい「飽和脂肪酸」と常温で固まりにくい「不飽和脂肪酸」の2つに分けられます。
そしてさらに、「不飽和脂肪酸」を構成している脂肪酸には、「オメガ3系」「オメガ6系」「オメガ9系」の3つがあります。いちばんなじみのあるオリーブ油は、「オメガ9系」。酸化されにくく、熱にも強いので調理油として使いやすい油です。同じ仲間に菜種油、米油などがあります。
最近の注目株は「オメガ3系」。オメガ3系の脂肪酸は、αーリノレン酸や、魚の油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やIPA(イコサペンタエン酸)で、生活習慣病の予防などの効果が期待できるといわれています。体内でつくることができないため、魚離れが進む現代では不足しがち。1日に小さじ1/2~1を目安にとるとよいとされています。
また「オメガ6系」のごま油には、ゴマリグナンなどの抗酸化成分が含まれていて、アンチエイジングにも役立つのではないかといわれています。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2020年7月号より

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