ドライマウスには「かみごたえ」と「酸味」

豚肉と切り昆布の梅煮。昆布や肉のうまみ、梅干しの酸味で唾液が増やせる。常備菜にもおすすめ 撮影:木村 拓(東京料理写真)
口やのどが乾燥し、せっかくの食事なのに食べにくくおいしさを感じない。口が乾いて話をするのもおっくう。そんな経験はありませんか。それは加齢などで唾液の分泌量が減少することで生じる症状で、口内炎を引き起こすことも。料理研究家、管理栄養士の藤井恵(ふじい・めぐみ)さんが、そんなつらい症状をやわらげる料理法を紹介します。

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■「かみごたえ」のある食品をよくかんで唾液を出す

ドライマウスの改善には、何回もよくかんで、唾液の分泌を促すことが大切です。だからといって、するめのような堅い食品を選ぶということではありません。適度に弾力がある「かみごたえ」のある食品を選びましょう。うまみ成分が豊富な肉類、海藻類、きのこ類などは唾液を出しやすくするのでおすすめです。
 

■梅干しや酢などの酸味をドライマウス対策に

唾液を出すといえば、やはり酸味。梅干しやレモンは、想像しただけで唾液が出てきますね。もし梅干しがしみるというときは、煮物に使ったり、酸味を利用して酢の物やサラダなどに取り入れてみましょう。野菜中心のさっぱりとした料理はたんぱく質が不足しやすいので、納豆や油揚げ、豆腐などの大豆製品を組み合わせてみましょう。
■『NHKきょうの料理』連載「シニアの元気はここから! からだ応援レシピ」2020年6月号より

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