実がついたミニトマト苗を買ったのに株が育たない……どうすれば?

わい性のミニトマトの苗。側枝に一斉に開花して実をつける。撮影:渡辺七奈
実がついたミニトマトの苗を買ったのに、鉢に植えても株が育たず、次の花も咲いてこない……そんなお悩みに、園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんが答えます。

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お店に置かれているうちに実がつき、根詰まりを起こした苗だったのかもしれません。こうした苗は体力を消耗しているため、次の花がなかなか咲きません。実が赤くなったらすぐに収穫し、新芽が伸びてきたら追肥して、次の開花・着果を促しましょう。次回は植えつけの前に根の確認を。根がポットいっぱいに回っていたら、根鉢(ねばち)を1/3ほど崩してから植えつけましょう。
また最近は、草丈が低い“わい性”のミニトマトの苗も販売されています。こうした品種は、一般的な品種のように、主枝(しゅし)に下から順に花(実)をつけていくのではなく、側枝(そくし)に一斉に花を咲かせ、実も一斉につけます。
この実が赤くなったら収穫して追肥すると、株の体力が回復して茎葉を伸ばし、また一斉に花を咲かせます。つまり、一度収穫を終えないと、次の花が咲かないのです。このとき、株の体力が落ちていると、次の開花までにかなりの時間がかかります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年4・5月号より

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