タネまきから1か月で収穫! コマツナ&ホウレンソウ

撮影:栗林成城
手間がかからず、タネまきから約1か月で収穫できるコマツナとホウレンソウはビギナーさんにぴったり。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんが、育て方のポイントを教えてくれました。

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■野菜に合わせ土のpH(酸度)を調整する

野菜によって育ちやすい土のpH(酸度)があり、コマツナなど多くの野菜はpH6.0〜6.5の弱酸性を、ホウレンソウはpH6.5〜7.0の中性(6.6〜7.2)を好みます。コマツナとホウレンソウは畝(うね)をかえ、それぞれに合ったpHの土で育てます。日本は雨が多く、土の中の養分が流されて酸性に傾きがち。タネまき前にはpH測定用具で測って調整することが大切です。苦土石灰(くどせっかい)100g/平方メートル散布で約0.5アルカリ性になるとされますが、元の土質によりますので、測定用具で様子を見ながら調整します。

■すじまきで手間をラクに

まっすぐな溝を作り、等間隔でタネをまくのが「すじまき」。メリットは間引きや追肥、土寄せ、収穫がしやすいこと。コマツナとホウレンソウのような葉もの野菜やニンジンに向くまき方です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年4・5月号より

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