害虫に注意しておいしいブロッコリーを育てよう

撮影:栗林成城
3月にスタートするブロッコリーは、夏野菜の最盛期前に収穫できます。栽培はやや難しいものの、収穫の喜びもひとしおです。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに栽培のポイントを伺いました。

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■防虫ネットで害虫対策

アブラナ科の野菜は害虫対策が重要。春植えのブロッコリーの場合は、植えつけ時に虫が少なくても、気温が上がってくるとアオムシやアブラムシなどの食害が増えるため、植えつけ直後から防虫ネットで対策が必要です。

■夏どりは頂花蕾のみ

主枝(しゅし) の先端にできるのを「頂花蕾(ちょうからい)」、頂花蕾の収穫後に葉のつけ根から出てくるのを「側花蕾(そっからい)」といいます。ブロッコリーの収穫は年2回「夏どり」と「秋冬どり」があり、秋冬どりの場合は側花蕾の収穫が可能です。しかし、夏どりの時期は病害虫が多いので、頂花蕾の収穫後は早めに株を片づけます。

■ブロッコリーは栄養の宝庫

小さな蕾(つぼみ)がびっしり詰まった花蕾(からい)は、カロテンやビタミンC、カリウム、食物繊維などが含まれています。葉酸もほかの食材に比べて多く、貧血予防や動脈硬化の予防効果が期待できるといわれています。また花蕾だけでなく、茎や葉にも同様に栄養が詰まっています。根元に近い茎の堅い皮はむき、細い茎や葉は適当な大きさに切り、スープや炒め物などにして食べましょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年2・3月号より

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