気持ちよく過ごすための銭湯心得

撮影:田渕睦深
銭湯ってどんなところ? どういう手順で入ればいいの? そんなビギナーさんに、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会理事長の近藤和幸さんが銭湯の心得を教えてくれました。

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銭湯に堅苦しい決まりはありませんが、その場にいる人みんなが気持ちよく過ごせるよう、小さな心配りは大切。自分も楽しく過ごせます。

■一 かけ湯をしてからつかるべし

いきなり湯船にドボン、は御法度。しっかりかけ湯をするか、できれば体を洗って汚れを落としてから、静かに湯船に入りましょう。




■二 水を出す前に、一声かけて

熱くて浴槽の湯に水を足したいときは、まず周りの人に一声かけて。快適と感じる湯温は人それぞれ。熱い湯が好きな人もいます。

■三 タオルは湯船に入れるべからず

自分は気にならなくても、不衛生で他の人は不快に感じます。長い髪も湯船に入らないよう、まとめるかシャワーキャップなどをかぶって。

■四 あいさつは場を和ませる潤滑油

浴室や浴槽に入るとき、出るとき。周りに軽く一声をかけるだけで、雰囲気がぐっと和みます。

■五 体を拭いてから上がるべし

体についた水分は、浴室内で全身しっかり拭き取ってから脱衣所へ。足の裏も忘れずに。脱衣所の床がビシャビシャになるのを避けられます。

■六 携帯電話はすぐロッカーに入れる

浴室への持ち込みはもちろん、脱衣所での携帯電話の操作も厳禁です。盗撮をしていると誤解される可能性があります。
■『NHK趣味どきっ!銭湯 ボクが見つけた至福の空間』より

NHKテキストVIEW

銭湯: ボクが見つけた至福の空間 (NHK趣味どきっ!)
『銭湯: ボクが見つけた至福の空間 (NHK趣味どきっ!)』
近藤 和幸,今井 健太郎,今田 耕太郎,早坂 信哉,鄭 忠和,上岡 洋晴
NHK出版
1,210円(税込)
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