最後まで花をめでる 干し花を楽しむ

撮影:大森忠明
花は散ったりしぼんだりすると、花の終わりといわれます。でも、まだまだ続きのお楽しみが。それは干し花。草花を乾かしながら、変わりゆく姿を眺め、生花とは違う飾り方を楽しみ、最後まで花をめでるのです。ドライフラワーというと、きれいに仕上げるために、まだ新しい花を使うイメージがあるので、フラワースタイリストの平井かずみさんが「干し花」と名づけました。

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野原や庭園で、冬枯れした美しい草花を見たことはありませんか。みずみずしく咲いていたころとは違う魅力が、そこにあります。切り花も同じ。草花は、干せば思いがけない姿を再び見せてくれます。
八重咲きのダリアやチューリップなど、半信半疑で干した花々が、ふっくらしたまま乾いた姿にびっくり。干し花は実験のようなもの。普通は干そうとは思わない草花もぜひ試してみてください。

■雑貨感覚で自由に飾る

干し花は水がいらないから花器は不要。軽くなった花を、小物のように自由に飾りましょう。
ガラスの器に入れて標本のように並べたり、オブジェとして壁に掛けたり、ふだんは花を置かない小さな棚に飾ったり。生の花とは違う飾り方で遊んで。花の種類が少なくなる冬は、干し花で暮らしに彩りを添えませんか。


■『NHK趣味どきっ!花と暮らす』より

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