「寒さに弱い」は大きな誤解…そうだったのか!シクラメン

撮影:成清徹也
冬の花の定番、シクラメン。栽培の基本を守ったつもりなのに花が長もちしない、1年で枯れてしまった、という声もよく聞きます。シクラメンづくりの名人、育種家の金澤美浩(かなざわ・よしひろ)さんと一緒にあらためて基本をおさらい。プロのワザも教えていただきました。

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■寒さに弱いは大きな誤解。置き場の高温に注意

冬の低温対策はひと昔前の話。現代の高気密で暖房がしっかり効く住宅では、むしろ高温に注意が必要です。シクラメンにとって理想の室温は10〜15℃。できるだけ日当たりのよい涼しい場所に置き、エアコンの設定温度を1℃でも2℃でも低くして、夜間は切りましょう。

■水やりの基本はたっぷり。花後は加減する

普通鉢は、鉢土が乾いたらたっぷりの基本の水やりをします。底面給水鉢は、タンクの水を切らさないように管理します。空気が乾燥していたら、ときどき霧吹きで葉や花に水をかけて保湿します。
花が終わると水の吸い上げは3分の1程度に減ります。開花期と同じペースで水やりを続けると、根腐れの原因になります。初夏に葉がなくなって休眠に入った場合は、秋に新芽が出るまで水やりを止めます。
※夏越しのコツや葉分けの方法など、テキストではプロならではのシクラメンの育て方を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年12月号より

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