パンジーとビオラ、そもそも何が違うの? 食べられるって本当?

撮影:牧 稔人
親しみがあり、身近な存在のパンジー、ビオラですが、この2つは何が違うのでしょうか。また、食べることができるといいますが、実際は? 広島市植物公園の島田 有紀子(しまだ・ゆきこ)さんに教えてもらいました。

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■複雑な交雑で明確な区別はない

パンジーとビオラは、植物分類学上ではどちらもスミレ(Viola)属に属します。
ヨーロッパから西アジアに自生する4~6種の野生種から育種されました。両者は別々に育種が進み、かつては大輪の花のものをパンジー、株立ちになって小輪の花を多数咲かせるものをビオラと呼んで区別していましたが、現在は複雑に交雑され、進化しているため、厳密な線引きはなくなっています。便宜的に、花径が約5cm以上のものをパンジー、以下のものをビオラと呼ぶ傾向があります。

■あっさり味でビタミンCも豊富です

あっさりした味で、香りもほとんどないので、どんな料理にも合わせられます。また、ビタミンCも豊富。家庭で無農薬で育てたフレッシュな生の花を、鮮やかな花色を生かすように、サラダやスイーツのトッピングとして添えてみましょう。たくさんあるときは、保存が利く砂糖漬けやアイスキューブもおすすめです。
※苗の購入時に咲いていた花は、農薬処理されている可能性があるので、食用は避けます
■『NHK趣味の園芸』2019年11月号より

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