育てた人だけが知っているおいしさ 摘みたての完熟ブルーベリー

ブルームがしっかりついた果実。撮影:田中雅也
「完熟の味は本当に感動モノです」「思ったより育てやすいですね」「食べきれないほど収穫できるのでジャムや冷凍保存にしています」ブルーベリーを育てている人たちからよく聞かれるうれしそうな声です。「自分で育てたブルーベリーの味は別格ですよ」と話す東京農業大学グリーンアカデミーの福田 俊(ふくだ・とし)さんに、摘みたての完熟ブルーベリーの魅力を教えてもらいました。

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■摘んですぐに食べるのが一番おいしい

ブルーベリーの果実は枝についているときしか熟さないので、収穫後に甘みが増すことはありません。
果物売り場に並ぶものは、完熟する前に収穫されたものが多いため、育てた人がまず驚くのは、完熟したブルーベリーを口にしたときのおいしさです。
一度その味を知ってしまうと、もう摘みたてしか食べられなくなります。

■食べごろは、青く色づき始めてから1週間後

ブルーベリーの果実は、品種にもよりますが、緑色から色が変わり、最後に青くなります。
まず、果実の先端側が青く色づき始め、熟するにつれて、果梗(かこう/枝と果実をつなぐ柄)側も
青くなり、完熟まで1週間程度かかります。

■果実表面の白い粉は新鮮なしるし

果実表面の白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、乾燥や雨などから果実を守る役割をしています。
粉をきれいに洗い落とす必要はなく、食べても大丈夫です。触ると落ちてしまうため、新鮮さの目安でもあります。
■『NHK趣味の園芸』2019年7月号より

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