手間もかからず栄養満点！　クウシンサイは初心者にオススメ

熱帯アジア原産のクウシンサイは、暑さと水が大好き。手間もかからずすくすくと育ち、タネまきから約40日で収穫できます。栄養価も高いので夏バテ予防におすすめの野菜です。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智（ふじた・さとし）さんがクウシンサイの魅力を紹介します。

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■芯が空洞だからクウシンサイ（空芯菜）

茎を切ると中が空洞になっていることから、その名がついたクウシンサイですが、「エンサイ」「ヨウサイ」とも呼ばれます。わき芽を残しながら、葉と茎を収穫することで何度もとれるお得な野菜。サッと炒めたり、おひたしにしたりして、シャキシャキとした歯ごたえを楽しんで。

■暑さに強く育てやすいから初心者にもおすすめ

クウシンサイは、生育適温が25℃以上と高く暑さに強い野菜。暖かい中国南部や東南アジアでは一年中、茎を旺盛に伸ばして成長します。しかし寒さには弱く、10℃以下では枯れてしまうので、日本では一年草として扱われます。病害虫にも強いので特別な管理の必要がなく、初心者にもおすすめです。

■夏に不足しがちな栄養が詰まっている！

汗で失うカリウムをはじめマグネシウムといったミネラル分や、エネルギー代謝を促すビタミンB1など、夏バテ対策に摂取したい栄養素を豊富に含みます。ほかにもβ-カロテンや鉄分、葉酸もたっぷり！
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年6・7月号より