大雨で畑が浸水したら何をするべき?

梅雨や豪雨で菜園が浸水してしまった場合はどうすればよいのでしょうか。明治大学黒川農場特任教授の小沢 聖(おざわ・きよし)さんに伺いました。

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大雨で地面の上まで水につかってしまうと、たいていの野菜は24時間ほどで根が呼吸できずに枯れてしまいます。気温が高い夏はなおさらで、植物は呼吸消耗が大きいうえに水をかぶって酸素量が少なくなり、窒息してしまうのです。
雨で畑が水につかり、その水が引かずによどんでいる状態が丸1日続いたら、キュウリやナスなどの果菜類はついている実を全部とってしまいましょう。株の負担が減り、回復の可能性が高まります。
浸水対策で実を落としたり、豪雨で葉などが傷ついたりしたときは、雨があがったらすぐに殺菌剤(TPN水和剤など)を散布しましょう。傷口から菌が侵入するのを防ぐためです。殺菌剤を使いたくない場合は、水で300倍に薄めた酢をかけてもよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年6・7月号より

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