トマト農家に聞く! トマトのおいしさを引き出す栽培のコツ

撮影:谷山真一郎
松本知恵(ともえ)さんは群馬県藤岡市のトマト農家。日々トマトと向き合い、毎日トマトを食べている松本さんにおいしさを引き出す育て方と、魅力を味わいつくす食べ方を聞きました。

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■水やりを減らしておいしさアップ!

松本家では、JA出荷用品種のほかに、知恵さんこだわりの品種を栽培しています。フルーツトマトの「甘しずく」、ミニトマトの「千果」「アイコ」「イエローミミ」です。群馬生まれの「甘しずく」は一般にはタネも苗も入手困難ですが、そのほかは家庭菜園でもおなじみの品種。育てやすさとおいしさで選んだそうです。
「おいしさを引き出すには、まずは土作り。うちではトマト専用の肥料を使っています。家庭菜園用にもトマト用肥料が売られているので、それを使うのも一つの手ですね。そのうえで大事なのは畑の土の乾き具合をよく見ること」と松本さん。
「トマトは水やりを少なめに育てるとおいしくなります。天気のよい日中は葉が少ししおれるくらいでも大丈夫。トマトは茎や葉、実にまで細かい毛がたくさん生えていて、空気中の水分をキャッチしています。プランター栽培で失敗したという人の話を聞くと、どうも水をやりすぎているようです」
品種にもよりますが、1株につく実の数が多すぎると味は落ちる傾向にあるとか。
「わき芽はこまめに取り、1房につく花がその品種の特性以上に多かったら、摘んで減らしています」(松本さん)
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年4・5月号より

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