「雨よけ栽培」で極上のトマトにトライ!

撮影:栗林成城
樹上でじっくり完熟させる大玉トマトは、甘みとうまみが詰まった極上の味わい。病気と実割れの予防ケアで、極上の大玉を作りましょう。栽培のコツを恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんにうかがいました。

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■わき芽を取り除き「1本仕立て」で育てよう

わき芽は小さいうちにすべて取り除き、主枝(しゅし)1本だけを伸ばします(1本仕立て)。日当たりと風通しがよくなるので病気になりにくく、果実の色づきも早くなります。

■太らせる果実を厳選し養分を集中!

より大きいトマトを作るために、1果か 房ぼうにつく果実を4~5個に制限する「摘てき果か 」をしましょう。小さいもの、形の悪いものを摘み取り、養分の分散を防ぐことで、一つ一つの果実を大きく育てます。

■「雨よけ栽培」で極上のトマトにトライ!

中玉やミニに比べ、果実の皮が薄くてデリケートな大玉品種は、急な雨で実が膨張して割れやすく(裂果〈れっか〉)、また葉や実に雨が当たるとジメジメした環境になり、病気が発生しやすくなります。
そこで効果的なのが、「雨よけ栽培」。傘代わりとなるシートを畝の上にかぶせ、雨が直接実に当たらないようにします。水分をコントロールすることで、甘みが凝縮した、見た目のよいトマトを作ることができます。

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年4・5月号より

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