土作りのスゴ技

初心者さんの素朴な疑問も! ベテランの悩みも!野菜作りの基本からプラスアルファの技術まで、菜園の達人が「技あり」な解決策を伝授する連載「達人のスゴ技!」。第1回では土作りのコツを、体験農園園主で東京都指導農業士の加藤正明さんに教わります。

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■どんな野菜も、まずは深さ30cmまで耕すべし!

まずスコップとクワで全体を耕す
土を耕すことと酸度調整は、別々に考えましょう。まず、どんな野菜でも必要なのが、栽培スペース全体をスコップで深くまで掘り、耕しておくこと。水と空気の通り道を作り、野菜の根がしっかり張れるようにしておくのです。
深く耕すには、先のとがったスコップ(剣スコ)の刃に片足をのせて体重をかけ、土にぐっとさし込みます。刃の長さはおよそ30cmなので、刃全体が埋まるくらいが目安です。全体を掘ってから、さらにクワで耕して土を軟らかくしておきます。
次に苦土石灰をまいて耕す
酸度調整は野菜に合わせ、適正な量の苦土石灰(くどせっかい)をまきます。苦土石灰は土の表面15cmほどの深さに混ざればよいので、スコップではなくクワを使います。畝立て前の土作りは、ていねいにやるとなかなか大変な作業。夏の収穫で冷や汗をかかないために、春の土作りで汗をかいておきましょう!
ココがスゴ技
野菜の根は畝の外まで伸びる! 畝よりひと回り広く耕すことで根張りがよくなるのだ!
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年4・5月号より

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