スペースがなくても諦めないで! 狭い場所でバラを育てよう

ファビュラス! 撮影:大泉省吾
「スペースがないから……」と、バラを諦めていませんか? 「50㎝四方のスペースがあれば、バラは立派に咲かせられます」と話すのは、ローズライフアドバイザーの有島 薫(ありしま・かおる)さん。 狭い場所で育てるときのキホンを教えてもらいました。

* * *


■Q 狭い場所でもバラは育てられるの?

A もちろん育てられます。ただ環境がよくない場合があるので、少し工夫をする必要があります。日当たりや風通しを改善する方法をテキストで詳しく紹介しています。

■Q ベランダでも育てられるの?

A もちろんです。ベランダは風通しが悪い場所もあり、乾燥もしがちなので、うどんこ病が広がりやすい一方、雨にぬれにくいので、黒星病が出にくいという特徴があります。

■Q 豪華に咲かせることはムリですよね~

A 空間を上手に使えば可能です。つる性品種を選んで壁面などに誘引すれば、数株でもうっとりするような景色がつくれます。
テキストでは、狭い場所にオススメのバラを「仕立てやすいバラ」「病気に強いバラ」「宿根草と組み合わせやすいバラ」「鉢植えで育てやすいバラ」「半日陰でも育てやすいバラ」のタイプ別に紹介しています。こちらでは、「半日陰でも育てやすいバラ」の中から、「ファビュラス!」の特性をガーデンデザイナーの押田彩乃さんに教えてもらいました。
「バラにはある程度の耐陰性をもった品種があります。今回紹介するのは、早朝から5時間程度、あるいは昼ごろから3時間程度日が当たるような場所か、構造物の陰などで日中の遮光率が50%程度の場所でも、十分に育つ品種です。株張りなども半日陰で育てた場合を想定しました。日が当たらないからと諦めていた方も、ぜひバラを楽しんでください」(押田さん)

■ファビュラス!

耐病性、耐寒性に優れ、初心者の方でも育てやすいバラ。花つきがよく、修景バラとしても活用できます。大苗1年目は比較的細い枝ですが、2年目になり安定すると、勢いのあるシュートが出ます。「すばらしい!」という名に負けていない名花。丸弁平咲き。
■『NHK趣味の園芸』2019年4月号より

NHKテキストVIEW

NHKテキスト趣味の園芸 2019年 04 月号 [雑誌]
『NHKテキスト趣味の園芸 2019年 04 月号 [雑誌]』
NHK出版
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HMV&BOOKS

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム