ゴキゲン中飛車 戦法名の由来は?
- 撮影:藤田浩司
講座『深浦康市の振り飛車なんてこわくない』も後半戦。1月号では近年流行している「ゴキゲン中飛車」に対する急戦を紹介しています。講師の深浦康市(ふかうら・こういち)九段に、「ゴキゲン中飛車」誕生の経緯を教えてもらいました。
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ゴキゲン中飛車という面白いネーミングは多くの方に定着していると思います。由来は20年ほど前までさかのぼり、近藤正和六段(当時五段)の活躍に関係することはご存知ですか?
近藤さんは軽快な棋風で、角道を開けたままの戦いを好んでいました。金銀を低く構えて2筋を破られても軽くいなし、反撃を決める形は彼独特のもの。あまりに軽すぎるため他の棋士はマネができない将棋でした。
ところが第10期竜王戦で決勝トーナメント入りを決めると強敵相手にベスト8まで勝ち上がりました。また、平成16年度の年間勝率(0.822)は過去最高の中原先生の記録(0.855)を更新する勢いでした。
その中飛車は市民権を得てゴキゲン中飛車と名付けられました。名付け親は『聖の青春』の著者の大崎善生さん。近藤四段(当時)の性格から命名されたとか。快進撃+棋士の性格が戦法の名前になるなんて前代未聞でしょうね!
■『NHK将棋講座』2019年1月号より
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ゴキゲン中飛車という面白いネーミングは多くの方に定着していると思います。由来は20年ほど前までさかのぼり、近藤正和六段(当時五段)の活躍に関係することはご存知ですか?
近藤さんは軽快な棋風で、角道を開けたままの戦いを好んでいました。金銀を低く構えて2筋を破られても軽くいなし、反撃を決める形は彼独特のもの。あまりに軽すぎるため他の棋士はマネができない将棋でした。
ところが第10期竜王戦で決勝トーナメント入りを決めると強敵相手にベスト8まで勝ち上がりました。また、平成16年度の年間勝率(0.822)は過去最高の中原先生の記録(0.855)を更新する勢いでした。
その中飛車は市民権を得てゴキゲン中飛車と名付けられました。名付け親は『聖の青春』の著者の大崎善生さん。近藤四段(当時)の性格から命名されたとか。快進撃+棋士の性格が戦法の名前になるなんて前代未聞でしょうね!
■『NHK将棋講座』2019年1月号より
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