大の“猫バカ”だったフレディ・マーキュリー

マイペースでわがまま、人間の思うようにならない。それなのに、私たちの暮らしを、こんなにも心豊かなものに変えてしまう猫の存在って、一体なんなのでしょう。
テキストでは、歴史作家で武蔵野大学政治経済研究所客員研究員の桐野作人(きりの・さくじん)さんが、大佛次郎(おさらぎ・じろう)や夏目漱石(なつめ・そうせき)、マリー・アントワネットなど、猫を愛した古今東西の著名人のエピソードを紹介しています。今話題のフレディ・マーキュリー(1946〜91)も愛猫家だったことをご存じでしたか?

* * *

イギリスのロックバンド、クイーンのボーカリストとして活躍し、優れた歌唱力と独自のマイクパフォーマンスが印象的でした。そんなロックのカリスマ、フレディは、ツアー先から飼い猫に電話をするほどの愛猫家でもありました。
クイーンのラストアイバム、『イニュエンドゥ』には、「Delilah(ディライラ)」という曲が収められています。ディライラは彼が飼っていた最愛のメス猫の名前で、この曲はディライラについて歌われたもの。猫の鳴きまねをするなど愛嬌たっぷりの楽しい曲で、「ディライラは僕が泣きそうなとき、笑わせてくれる」「機嫌が悪いと、かみつく」「そこら中におしっこされて困る」「僕にくっついて寝てくれるのがうれしい」など、ほのぼのとした猫との生活が伝わってきます。
■『NHK趣味どきっ!不思議な猫世界』より

NHKテキストVIEW

不思議な猫世界―ニッポン 猫と人の文化史 (趣味どきっ!)
『不思議な猫世界―ニッポン 猫と人の文化史 (趣味どきっ!)』
NHK出版
1,188円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> HMV&BOOKS

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム