「鯛の刺身よりうまい」って本当? 野沢菜の一番間引き

野沢菜。撮影:栗林成城
野沢菜は、「漬け菜」と呼ばれる野菜の一つ。東京都産業労働局農林水産部の小寺孝治さんに、野沢菜にまつわる興味深いトリビアを教えてもらいました。

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「菜の花畠に入り日薄れ」で始まる唱歌「朧(おぼろ)月夜」。あの菜の花畑は、野沢菜の畑だとする説があります。作詞した国文学者の高野辰之博士は、長野県永田村(現在の中野市)生まれ。野沢菜発祥の地・野沢温泉で見た光景に心打たれ、この詩を書いたといわれているのです。
長野県の産地では、発芽後初めて間引いた野沢菜を、温泉の源泉でゆがいて食べ、その味を「鯛の刺身よりうまい」と楽しみにしているとか。間引き菜や蕾(つぼみ)などを味わえるのは、育てている人の特権ですね!
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年10・11月号より

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