加藤一二三九段の「残り何分?」攻勢に遭った佐藤紳哉七段
- 撮影:藤田浩司
佐藤紳哉(さとう・しんや)七段も、奨励会時代には記録係を務めていました。記録を取った中で、特に印象深い対局について語っていただきました。
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記録係は奨励会員の大事な仕事です。対局を特等席で見られるので、貴重な勉強の機会でもあります。ただ、長考派の棋士は盤面がなかなか動かないので睡魔との戦いに。そして長考するということは、面白い終盤戦になるころは1分将棋になっていることが多く、記録で手一杯。考える暇はありません。
私もいろいろな対局の記録を取りましたが、特に印象に残っているのは大御所の棋士。加藤一二三九段の記録を取ったときは、有名な「残り何分?」攻勢に驚きました。残り1分でも聞いてくるのは本当です。
大山康晴十五世名人はとにかく迫力のある先生でした。私の奨励会入会が平成2年、大山先生が亡くなったのが平成3年。記録を取れたのはいい巡り合わせだったと思います。
■『NHK将棋講座』2018年8月号より
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記録係は奨励会員の大事な仕事です。対局を特等席で見られるので、貴重な勉強の機会でもあります。ただ、長考派の棋士は盤面がなかなか動かないので睡魔との戦いに。そして長考するということは、面白い終盤戦になるころは1分将棋になっていることが多く、記録で手一杯。考える暇はありません。
私もいろいろな対局の記録を取りましたが、特に印象に残っているのは大御所の棋士。加藤一二三九段の記録を取ったときは、有名な「残り何分?」攻勢に驚きました。残り1分でも聞いてくるのは本当です。
大山康晴十五世名人はとにかく迫力のある先生でした。私の奨励会入会が平成2年、大山先生が亡くなったのが平成3年。記録を取れたのはいい巡り合わせだったと思います。
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