ニンジン栽培は土をしっかり耕して!

撮影:栗林成城
カタチも育ち方もいろいろのニンジン。同じ畝でじっくり育てて、違いを楽しみましょう。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、栽培のポイントを教えてもらいました。

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■タネは光が大好き

ニンジンのタネは「好光性種子」といい、光がないと発芽しづらくなります。加工していないタネの場合、まき溝の深さは1cm以内と浅くし、上からかぶせる土は見え隠れするくらいに薄くします。

■乾燥に注意!

小さくて薄いニンジンのタネは、保水力、吸水力が弱く、乾燥が苦手。タネをまいたら、上にもみ殻をまき、不織布を直接かけて、土の湿り気を保ちます。特に発芽するまでは要注意。乾燥しないよう、こまめに水やりして育てましょう。

■しっかり耕し、長〜く育てる

ニンジンには、「金時ニンジン」に代表される細長い東洋系と、「三寸ニンジン」をはじめとする太くて短い西洋系があります。育てやすいのは、発芽しやすく、成長が早い西洋系。三寸ニンジンなら90日程度で収穫できます。一方、栽培期間が120日ほどかかる金時ニンジンは、長さが30cm以上に育って達成感も抜群です。
※テキストではそれぞれの工程を写真入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年6・7月号より

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