有機物マルチで病害虫の天敵に来てもらおう

イラスト:Studio-Takeuma
梅雨から夏に移るこの季節は、野菜に出る病気と害虫も大きく変わります。敷きワラなどの有機物マルチを行うと、害虫の天敵がやって来て被害を抑えてくれるのだそう。園芸病害虫防除技術研究家の根本 久(ねもと・ひさし)さんにお話を伺いました。

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畑では、地温を上げたり雑草や乾燥、泥はねを防いだりするなど、さまざまな目的で畝に「マルチング」を行うことがあります。この資材として有機物を選ぶと、害虫の天敵にすみかを提供することになり、天敵が増えて被害の抑制に役立つのです。天敵の種類が多く、うまく働いている畑では、害虫がいても被害はさほど大きくなりません。
有機物マルチとして、稲ワラ、落ち葉、刈り草などを株元に敷くほか、畝の間や通路などに背の低い植物、マメ科のクローバーなどを栽培するリビングマルチもあります。有機物マルチには雨が通り空気がたくさん含まれるので、湿度が保たれ高温になりすぎず、地表面で育つ株も生育がよくなります。
梅雨が明けるとあっという間に、ギラギラと太陽が照る季節に変わるので、有機物マルチの設置は遅れないように、夏前に済ませておきましょう。

■有機物マルチに集まる天敵の一例

コモリグモ類
地表面を歩き回ってエサを捕食するクモの仲間。ハスモンヨトウなどの捕食者として知られる。
ゴミムシ類
コガネムシなどと同じ甲虫の仲間で、地表面を歩き回ってエサを捕まえる。ガの仲間の幼虫やアオムシ、アブラムシなどを捕食。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年6・7月号より

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