夏のベランダは過酷! 今から対策を練ろう
- 二重鉢にすると、鉢の温度が上がりにくくなる。底に排水用の穴をあけ、すき間には鉢底石を。撮影:成清徹也
庭がなくても、ベランダさえあればガーデニングは楽しめます。しかし、夏のベランダは植物にとってはとても過酷な環境となります。造園家・園芸研究家の田中 哲(たなか・あきら)さんが、ベランダの夏対策を指南します。
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■夏のベランダは過酷な環境にあります
夏のベランダは、植物にとってはかなり過酷な環境になります。ただでさえ気温が高いのに加えて、建築物の構造上、ベランダではさらに温度が上がってしまうからです。床はコンクリートやモルタルがほとんど。蓄熱しやすく輻射熱もあるため、夏は50℃以上になることもあります。また、壁に囲まれていて、風通しの悪い場合も多く、熱もこもりやすくなります。
さらに、都市部のように熱帯夜が続く地域や、室外機の熱風が影響するベランダなどは、夜になっても温度が下がりません。こうして鉢の温度が上がると、根が消耗して弱っていきます。鉢内の温度が上がりすぎないような工夫をしましょう。
■鉢内の温度管理と水やりがポイントです
鉢内の温度管理とともに大切なのは水やりです。6月は梅雨の地域も多いですが、ベランダでは雨が降ってもあまり植物には当たらないので水やりは必要です。また、これからの季節は雨量が少なくなる地域も多くなり、ベランダは乾燥しやすいので、毎日水やりをしていても水切れしてしまうこともあります。土の乾き具合は鉢によって違いますし、乾き気味を好む植物か、湿度を好む植物かによっても水やりの頻度は異なります。様子を観察し、必要であれば、朝だけでなく夕方にも水やりをしましょう。
とはいえ、無理をしないことも大切です。忙しいときや、不在が多い場合は、鉢の数を減らしてひと休みしてもよいと思います。
※ テキストではさらに具体的な夏対策の方法を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2018年6月号より
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■夏のベランダは過酷な環境にあります
夏のベランダは、植物にとってはかなり過酷な環境になります。ただでさえ気温が高いのに加えて、建築物の構造上、ベランダではさらに温度が上がってしまうからです。床はコンクリートやモルタルがほとんど。蓄熱しやすく輻射熱もあるため、夏は50℃以上になることもあります。また、壁に囲まれていて、風通しの悪い場合も多く、熱もこもりやすくなります。
さらに、都市部のように熱帯夜が続く地域や、室外機の熱風が影響するベランダなどは、夜になっても温度が下がりません。こうして鉢の温度が上がると、根が消耗して弱っていきます。鉢内の温度が上がりすぎないような工夫をしましょう。
■鉢内の温度管理と水やりがポイントです
鉢内の温度管理とともに大切なのは水やりです。6月は梅雨の地域も多いですが、ベランダでは雨が降ってもあまり植物には当たらないので水やりは必要です。また、これからの季節は雨量が少なくなる地域も多くなり、ベランダは乾燥しやすいので、毎日水やりをしていても水切れしてしまうこともあります。土の乾き具合は鉢によって違いますし、乾き気味を好む植物か、湿度を好む植物かによっても水やりの頻度は異なります。様子を観察し、必要であれば、朝だけでなく夕方にも水やりをしましょう。
とはいえ、無理をしないことも大切です。忙しいときや、不在が多い場合は、鉢の数を減らしてひと休みしてもよいと思います。
※ テキストではさらに具体的な夏対策の方法を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2018年6月号より
- 『NHKテキスト趣味の園芸 2018年 06 月号 [雑誌]』
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