タネまき名人になろう

ニンジンのタネは、5mm間隔でまくと「共育ち」効果で発芽がそろいやすい。 撮影:福田 稔
野菜の種類によって、タネのサイズや性質が異なります。タネの大きさや性質に合わせてまき方を変えると、発芽がそろいやすかったり、間引きやすかったりします。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、タネまきの3つのポイントを伺いました。

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■1 小さなタネは密にまく

ニンジンやセロリのタネはとても小さいので、通常より密にまくのがおすすめ。一粒一粒のタネが力を合わせて土を押し上げ、発芽がそろいやすくなります。これを「共育ち」といいます。



■2 「果実」は株間を広くとる

パクチーやスイスチャード、テーブルビートのタネのように見えるのは、じつはタネではなく果実。中に複数のタネが入っており、複数の芽が出るので、株間を広めに確保しましょう。



■3 タネの性質ごとにかける土の厚さを変える

タネには、光が当たったほうが発芽しやすい「好光性(こうこうせい)種子」と、光がないほうがよい「嫌光性(けんこうせい)種子」があります。一般的に「タネにかける土の厚さは、タネの直径の3倍がよい」と言われますが、好光性種子は、ごく薄く土をかけるのがポイントです。


■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年3月号より

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